2015年9月11日金曜日

架空予約があった件についてのご報告

京都学生演劇祭、閉幕致しました。
ご来場いただいた皆様、関わって下さった皆様、ご声援いただいた皆様、誠にありがとうございました。


最終的には814名のお客様にご来場いただきました。当初の見込みからは大幅に少なくなってしまいましたが、開幕前日までの元々のご予約数が約1000名、架空予約が約500名分という予想ですので、実質予約数から追加で300名ほどのお客様にお越しいただいたことになります。当日券でのお客様も計189名の方にお越しいただきました。
半分以上が空席の客席を目の当たりにし、架空予約の可能性があると判明した当時は、憤りと悲しさでいっぱいでしたが、お客さんを呼ぼうと皆で一丸となり、最終的には満席近い回も生みだす事ができました。応援メッセージや励ましの言葉もたくさんの方にいただき、皆様からの温かさに支えられた6日間でした。本当に助けられました。ありがとうございます。

今回はこのような事態が起こり、皆様や、参加団体メンバーにはご心配やご心労をかけてしまい、大変申し訳ありませんでした。
私の周りでは当日精算というシステムが当たり前になっていましたが、悪意が簡単に入り込めるシステムだったいうことに今更ながら気づき、今後はシステムを一から見直していきたいと考えています。



さて、架空予約の件について進展がありましたので、ご報告させていただきます。

少し前、架空予約についての原因究明を行なっていこうとしていた矢先、架空予約をした方から私まで電話がありました。架空予約をした旨の告白と、謝罪のため直接会って話がしたいとのことでした。
同日、直接面会し、まず最初にその方からの謝罪の言葉がありました。その後、架空予約をするに至った経緯、原因をお話しいただきました。理由を全てお伝えすることは控えますが、京都学生演劇祭を良く思っていない部分があり、その感情が積み重なり、今回の行動に繋がっていったとのことでした。

どのように対処すべきか判断に時間がかかりましたが、あちらから告白と謝罪があったこと、反省をしていると判断ができること、また当演劇祭が受けた金銭的損失について、全額支払うという旨の誓約書にも署名していただきました。警察や弁護士、知人とも相談しまして、今回は不問とし、氏名などの公開は控えたいと考えています。ご理解いただけますと幸いです。



京都学生演劇祭は今回で5回目の開催でした。始めた当初、この企画を10年続ければ何かすごい変化が起こせるのではないかと話しをしていたので、やっと半分。今回のような事態も起こり、京都学生演劇祭が生み出した変化は決してプラス面だけではなかったのだと思いますが、少しずつ変化は起こっているのだとも感じています。
今ではこの京都学生演劇祭の上演スタイルを引継ぎ、仙台では2回目の「とうほく学生演劇祭」、名古屋では4回目の「名古屋学生演劇祭」が開催中です。また、来週からは1回目の開催となる「東京学生演劇祭」、再来週には2回目の「大阪短編学生演劇祭」が開催となります。松山、広島、岡山でも学生演劇祭設立に向けた動きがある様です。
そして来年2月末には京都で、各地域からの選出団体が集う、第一回「全国学生演劇祭」が開催となり、資金集めのためのクラウドファンディングも実施中です。

これから、この学生演劇祭をさらに盛り上げ、全国各地に根付かせ、より意味あるものにしていきたいと考えています。
今回の一件からもしっかりと反省し、学び、次に繋げていきたいと考えておりますので、各地の学生演劇祭へ足をお運びいただき、どのような取り組みを行っているのか知っていただければ嬉しく思います。そして活動を応援して下さる方がおられましたら、どうぞ末永いお付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。


京都学生演劇祭 プロデューサー/全国学生演劇祭実行委員会 委員長

沢大洋


2015年9月4日金曜日

閉幕

こんばんは。会長の幸村です。

京都学生演劇祭2015、8月31日に無事閉幕致しました。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。

この2,3日、ぼーっとしながら何を書こうかとずっと考えていました。

1つ、今回の演劇祭にとって避けることの出来ない事件がありました。
我々としても予想外の事態で、そして未だ詳細が明らかになっていないことなので、何とも言えない、というのが正直な所です。

ただ、本当に実感させられたのが、演劇祭が多くの方に支えられて成り立っている、ということでした。
ことが発覚した1日目、2日目の頃、客席には空席が目立ちました。勿論お客様にはご来場いただいておりましたが、お客様からしても「寂しい客席」であったのではないでしょうか。

委員会としても、どうしたものかと頭を抱えておりましたが、そこで多くの方が助けて下さりました。
毎年演劇祭にお越し下さる方。
去年までの演劇祭に参加されていた方。
そして会場となる吉田寮に住んでおられる方。

参加団体の、実行委員会の、そして演劇祭の、様々なご縁の中にある方々が、様々な形で呼びかけてくださり、ご来場くださり、また遠方の場合は情報を広めてくださり。
それを我々実行委員会としても肌身で感じる場面が多数ありました。

ご来場の際にお声をかけて下さる方もおられましたし、そうでなくとも、3日目、4日目と、客席がにぎわうのを実感しました。
本当に、有り難い、と、その思いばかりでした。

そして熱気を増す客席と同時に、ステージ上でもアツい戦いが繰り広げられていました。
結果今回、京都学生演劇祭では
大賞:劇団未踏座
審査員特別賞:劇団ACT
の両劇団が全国への切符を手にすることとなりました。

京都の他劇団の分も、よりレベルアップした作品を2月に見せて下さるのでは、と楽しみにしております。

ただ、演劇祭のみでは京都の学生演劇は完結しません。今後とも、参加劇団もそうでない劇団も含め、色んな劇場・公演に足を運んでいただければと思います。
そして、もっともっと、学生演劇が盛り上がっていけばと思います!

最後に、個人的な話を。
実は、演劇祭実行委員2年目でした。去年、今年とやってきて、本当に濃い1年半でした。色んな意味で。
演劇祭との出会いが同時に演劇との出会いでした。その出会い以降、自分の学生生活が本当に変わりました。少なくとも大学入学時分の私には想像出来ない状況に今あります。
本当に、貴重な経験をさせていただいております。素敵な場だ、と実感しています。

至らないところも多々あり、それを痛感させられるような辛い場面もたくさんありましたが、それでも閉幕した今では少し物寂しさを感じています。祭りの後ですね。笑
今後ともそんな演劇祭が続き、かつより良いものになっていけばと願っております。


最後になりましたが、京都学生演劇祭2015に少しでも関わって下さった皆様に、厚く御礼申し上げます。

今は9月に入り、少し涼しくなった夜です。
来年もまた、アツくなればいいなぁ。そう思っております。